先日、「安いギター弦よりも、良質な弦を使用した方が良い理由」などを述べて来ました。

今回は、その理由をもう少し詳しくお話ししていくと同時に、「ギターを良い音にするために、そういった要素を引き出す方法」などに触れていきます。


★ギターは弾く人、弾き方、弦の影響で音が決まる!

以前、K.Yairi(ヤイリギター)についてお話しした際、「ヤイリギターでは、完成したギターを一定期間、大音響の部屋においておく」という趣旨に触れていきました。

これは何を意味するのかというと、・・・ギターは組みたてられて完成・・・なのではなく「いかにボディを鳴らしてあげることが大切」という典型的な例です。 

私たちがギターを購入してからも同じことが言えます。

「いかに弾き、いかにボディを鳴らし続けてあげるか」が大切になってきます。

ここで前回記事に関連してくるのですが、「そのギターに張っていある弦が、鳴りの悪い安い弦だったら・・・」と考えると、納得がいきますよね。

逆に、「鳴りの良い、良質な弦がギターに張ってあったら、より良い刺激をボディやギター全体に与えて、音質は日々刻々と成長・進化していく」ということになります。

これはエレキギターにも同じことが言えます。

エレキギターにおいても、材質やピックアップ(音を拾う部分)、コンデンサー(内部に装着してある音質を司るパーツ) 、そしてエフェクターなどがギターの音質に影響を与えていくものですが、良い響きを与えるためにはもちろん良い弦も必要になってきます。

極端な例を言うと、サビ付いた弦で弾いたとして、ピックアップが良い音を拾ってくれるでしょうか?・・・このように考えたら答えは明白です。

ギター上級者が「音の輪郭」とか、「音が前に出る」等々の表現を使って、ギターの音質を述べている例を見聞きしたことがあるかと思いますが、 様々なギター・様々な弦を試して音を知ることで、このような「音の違い」が少なからずわかってくるようになるのです。


★弦の巻き方が最も大事!?

それゆえ、ギターの弦の張り方(巻き数など)も大切になってきますし、良質な弦を張った方が良いということになってくるのがご理解頂けるかと思います。 

初心者の方の間でよく聞かれる、「1、2弦を張る際に、切れるんじゃないかと怖い」というのは、実際に張っている最中に弦が切れたことがあるからなのでしょうけれど、もしそういった経験があるとすれば、「張り方に問題があった」ということを知り、改善していくことをオススメします(ごく稀に弦そのものに原因がある場合がありますが)。 

ギター弦が切れやすい一番多い例を挙げるとすれば、「ペグにおける弦の巻き数が1周程度しか回っていない」というものです。弦が曲がっているその部分にだけストレスが集中し、その箇所から切れやすくなるという論理です。

複数回巻いていれば、そのようなことは起こりにくくなります。その証拠に、購入時のギターのペグを見ると巻き数が3周程度になっているはずです。

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