よく、演奏前(練習、ライブ)で交わされる会話の中に、

「Aの音くれる?」
とか、
「Aの音ちょうだい」

という言葉を聞いたことないですか?
聞いたことがあっても、なくても、いや、特にない方は覚えておいて下さいね。

~超初心者必見、ギターの”Aの音とは?”~

ギターのチューニングは、5弦(2番目に太い弦)から始めることが多いです。 
それは何故か・・・

Aの音(ラの音)だからです。

「え?何でラなの?」
と思うでしょ?

アルファベットはAからですよね。ドレミ音階はドがCなんです。そうやって数えていくと・・・ラはAなんです。
という簡単な説明でゴメンナサイ。 

音叉(チューニングフォーク)も、ほとんどがAの音で作られています。
(他の音で作られているものもあります)

Wittner ウィットナー 音叉 No.924 tuning fork (角形) (A=440Hz or 442Hz)
また、周波数も世界基準で「A=440Hz」もしくは、「A=442Hz」と定められています。 
Hzとは”ヘルツ(周波数)”の単位です。

もっと詳しくいうと、ハーモニクス(ギターの5,7,12フレットの上を触れながらピッキング:つま弾くと出る音)、日本語でいう”倍音(ばいおん)”の単位とでもいいましょうか。

そういうことからも、A(=5弦)からチューニングする由来もわかりますよね。
そもそも、最近ではチューナーでチューニングするケースが増えてきたので、そうではない世代の方も多いかと思いますが、Aからチューニングする方法(後日記載)も覚えておいた方がいいです。
特に上昇志向の強い方や、プロ志向の方は。

冒頭の会話にある「Aの音」と言われたら、
5弦の音(他の楽器の方なら、ラの音)を出してあげましょう。


~440Hzと442Hzの違いとは?~

この二つの違い、2Hzありますが、442の方が若干(とはいっても、よほど耳の良い人でないと分からない範囲)高めです。特に、レコードを聞き慣れている方(1980年代位まで) はお気づきかと思いますが、楽器でお話するとドラムのチューニングは1990年代に差し掛かる頃から若干高めになっていますよね?

近年、クラシックの世界などを中心に、442がスタンダードになりつつあるそうなんです(知人のクラシック演奏家の話によると)。また、ギターにある程度慣れてくると気付きますが、人は若干高めを好む傾向があるようです。 

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