phosphor-bronze(フォスファーブロンズ弦)
皆さんこんにちは。
今回は、弦の選び方に大きく関わってくる、
フォスファーブロンズ弦と、ブロンズ弦の違いについてです。

~最近人気の、フォスファーブロンズ弦とは?~

phosphor bronze(フォスファー・ブロンズ)とは、海外では略して”フォスブロンズ(※以下略称で記述)”と呼称されることもあるそうで、性質的には、

”リンを含む耐食性青銅”という意味になります。

つまり、”銅とリンが混ぜられている材質のこと”を意味します。
見た目には赤みがかった感じにコーティングされているのがわかりますよね。これに対し、ブロンズ弦は金色であることがわかります。

~特長、そしてブロンズ弦との違い~

耐性も強く、ブロンズ弦に比べて長持ちするのもフォスファーブロンズの特性の一つでもあります。サスティン(音の伸び)も比較的長く保たれるという性質を持っています。
 
稀にですが、ギターのナット(ヘッド側で弦を支える部分)にこれが使われているギターも存在します。

また、このリン青銅(フォスブロンズ)は、サキソフォン(サックス)やシンバルにも使われている材質で、楽器にとっては必要不可欠なものとも言えます。

とはいえ、フォスブロンズ弦のパッケージの裏をご覧になるとわかりますが、3,4,5,6弦、つまり”巻き弦”にのみ、こういった形が採用されているようです。
1,2弦はBronzed Steel(ブロンズ弦)と変わらないということなのでしょうか。確かに色は異なりますけど(その辺の詳細はわかりかねます)

~ブロンズ弦との音色の差、違いについて~

フォスブロンズは煌びやかさがあり、ボリューム(音量)も大きめに出来ています。特に画像にあるMartin(マーティン)SP(※ブロンズとフォスブロンズ2種類あります。ご注意を)は音が広がっていく感じがあります。
同じ材質のものでも、もう少しまとまった感じのあるサウンドを出すものもあります(下記のマーキスがそれ)。

プレイヤーにしてみれば、ブロンズ弦に比べると、フォスブロンズはフィンガリングや単音弾きに向いていると言えます。

一方、従来からあるブロンズの方は落ち着いた感じがあり、フォスブロンズに比べると音量も抑え目に出来ています。どちからと言えばストローク向きかも知れません。

アコギのマーティン(マーチン)弦で例えると、マーキスという製品がありますが、それが煌びやかさとまとまりを両方兼ね備えている製品です。
これもまたフォスブロンズ弦なのですが、音質で例えるならば、前述にあるようにフォス弦とブロンズ弦との中間的な位置にあると言えるでしょう。

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Martin ( マーチン ) M2100 MARQUIS PHOSPHOR BRONZE
フォスファーブロンズ弦(12-54) お試し1セット



~演奏スタイル・曲によって使い分ける?~

演奏するタイプ、演奏する内容によって弦を使い分ける・・・プロはそういったこともあって、複数のギターを用意しています。
もちろんギター本体そのものの性質によって使い分けている方もいらっしゃいますが、弦の性質・特長を考慮して(曲によって)替えていくことでより高度なパフォーマンスが必要。

~弦のタイプによって選び方が異なる~

ギター弦は材質ごとに”ミディアム”、”ライト”、”カスタムライト”、”エクストラライト”と言ったように、硬さ(太さ)が異なるものが作られています。
音色で言えば、ミディアムが一番ボリューム感があり、エクストラライトはそういった意味では薄く「シャラシャラした感じ」がします。好みでチョイスするものですので一概には言えませんが、弦選びに関してはそういったことも考慮する必要がありますね。


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