エレアコにもある症状ですが、エレガットに意外と多いのが、ライン接続時(アンプ接続時)に起こる、

”1弦だけ音が弱い(出力が弱い)”という問題トラブル。

これは1弦だけ極端に(?)テンションが弱くなるので、サドル下のピックアップに信号が伝わりづらくなる・・・ということから起きているようです。

色々方法はありますが、個体差・取り組む方の個人差の問題もありますので、参考程度にご覧頂くと幸いです(メンテナンスをする際は自己責任においてお願いします)。

まず、1つ目の方法はEQ(イコライジング)による解決方法。これは軽症レベルなら解決できるかも知れません。エレガットにプリアンプが搭載されているのであれば、高音域(トレブル)を若干上げてみる。この際、2弦あたりの音も上がってしまうこともありますが、ギターによってはこれでバンランスが取れることもありますし、リスクのない方法ですので、試してみる価値はあると思います。

そして2つ目。これは”1弦だけテンションの強いものに替えてみる”という方法。最近の楽器店ではバラ弦売りは少なくなってきているので、ネット通販だと入手しやすいです。

例えば、楽器・音響機器の通販で有名なサウンドハウスさんは、クラシックギター弦(ナイロン弦)のバラ売りも行っておりますので、検索してみてはいかがでしょう。

注意点として「極端に異なるテンションの弦を張ると、演奏への影響(フィーリング)や他の弦の出力への影響もありますので、レベル1つ程度の差異が丁度良いと思います。

1弦のテンションが若干強くなることにより、他の弦とのテンションのバランスが軽減されて、ライン出力時には(通常時・問題派生時よりは)良くなることもあります。

ただ、100パーセントではありません。弾き方や個体差、弦を張っているサドル(ブリッジ側の弦を支える部分)の具合によってはその改善度は差が出ると思います。

そして3つ目。これは”サドルを加工してみる(初心者の方はリペアの専門家に依頼する)”という方法。出力問題は一つだけが原因ではなく、サドルの底辺部分とピックアップとの関係もあるので、サドルの底辺部分の凹凸やちょっとしたゴミ・ホコリが原因で振動が伝わっていない場合もあります。

そこで、サドルをキチンと加工しなおす・・・という方法もあります(キチンと検証した上で行ってください)。

ギターメーカーによってはメーカー純正のサドルも販売されておりますので、出来ることならそちらの方が良いと思われます。

また、その際の最大の注意点として「サドルのタテ・ヨコ・幅をキチンと測ってから注文する」ということ。0.1ミリ以下単位の誤差であれば、サンドペーパーなどで調整できますが、あまりにもサイズが違いすぎると更なる失敗の原因にもなります。

▽ギターサドル一例


もう一つ、間違いやすい例として”ナット”とはお間違えにならないように。ナットはギターのヘッド側のパーツですので。

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