今回は、ナイロン弦 (クラシック・ガットギターに使用)と、スチール(鉄)弦 (アコースティック・フォークギター、エレキギターに使用)の違いについて考えていきましょう。

 「それは材質が違うのだよ」
はい、ごもっともです。
「音色が違うのだよ」
はい、もちろんそうでございます。 

と、ノリツッコミはここまでとして・・・(苦笑)

上記のことは当然として、
まず、弾き味がかなり違いますよね。 
弦の基本的な太さも異なりますから、指触りがかなり異なります。

スチール弦はフィンガーイーズ 等の潤滑剤が必要であると一般的には考えられています
(サビやすいため、ケアも必要)

その点、ナイロン弦はそれほどケアを必要としません。スチール弦同様、フィンガーイーズを用いる実例も見聞きしますが、基本はレモンオイル Lemon Oil(あくまでも指板に・・・という考え方)に湿布するという感じで。
(スチール弦に比べると材質の軟らかさから、交換時期はちょっと早めになります)

指板(フィンガーボード)上で弦を押さえる感覚としても、
ナイロン(特に細い方)の場合はツルツルしているので、弦の上を指が滑ってしまうことがあります。それも材質や太さが関係してきます。

それに比べ、スチール弦は指先に食い込んでくる感があるくらいです(痛いですよね、最初のうちは)。ナイロン弦に比べるとすべりが悪くなったりもします。

冒頭の音質や材質を考えると、突き詰めるとこういうところがかなり変わってきます。
良い演奏をしようとする場合、それぞれ材質や特長に適ったケア(メンテナンス)や対策が必要になってくることがわかりますね。


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