ギターのコードチェンジやフレーズ弾きの時に生じる「キュッ」という音、あの音が「味わい深い」と思える方には良いのですが、「できればなくしたい」という方もいらっしゃいますよね。


~種類によっては解消できる?~

ギター弦は1~6弦の中で”プレーン弦(ツルツルした高音域部分)”と、”ワウンド弦(低音域)”に分かれます。 プレーン弦はスライドしても「キュッ」という音は出ないですが、ワウンド弦は文字通り”巻き弦”という加工形式になっているので、横の動きに関して敏感に反応します。

ですが、このワウンド弦にも種類があり、場合によっては「キュッ音」の解消できることも可能なのです。 


~ラウンドワウンド弦とフラットワウンド弦とは?~

詳しくは動画での図解の方がわかりやすくご覧いただけますが、巻き弦の中でも断面が丸いものが巻かれるラウンドワウンド弦(通常、こちらの方がポピュラー)と、板状のものが巻かれるフラットワウンド弦(ジャズなどで用いられることが多い)があります。

このフラットワウンド弦の場合は凹凸がほとんどないので、「キュッ音」がほぼ解消されます。
(フラットに関してはエレキギターやエレキベースの弦は多くみかけますが、フラットワウンド弦はアコギ用のものは希少、もしくは製作されていない可能性があります)


~音質に差異があります~

フラットワウンドは柔らかい甘い音がしますが、それほどサスティン(音の伸び)がありません。一方ラウンドワウンドはご存知のようにキュッ音はしますが、音の伸びが良いです。

ロックギターでよく「キュィーン」とピックでワウンド弦をこするテクニックがありますが(ピックスクラッチといいます)あれは、ラウンドワウンドの凹凸のなせる技ですよね。

そういったことを考えると「どちらが自身のプレイスタイルに適しているか?」という視点で弦を選ぶと、ワンランク上の演奏・音作りも可能になってきます。

その他、弦の基礎知識など。


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