アコースティックギターにしても、エレキギターにしても、適切な弦の巻き数というのはあります。

こればかりは独自の理論だけでは通用しないので、様々な楽器店の店員さんやリペアショップの専門家にも尋ねてみました・・・

すると大体同じような数に。

その答えは「約3回」。弦やギターの個体差を考えても、最低2回というのが適切なところ。

初心者の方の中には「1回(1周)すらも巻けてない」という方を見かけますが、その場合は張っている途中で切れてしまいます(1弦や2弦は特に)。

もったいない・・・

こういった巻き数が何故大切かというと、少なすぎると「切れやすい」という症状が起き、「チューニングが狂いやすい」という症状も起きます。逆に多すぎると弦巻きからはみ出てしまう危険性もあります。これも良くない。

ちなみに、クラシックギターのナイロン弦の場合は、弦巻きに通した後に弦をピンとまっすぐ張った状態でペグを回しても適切な巻き数になります。

ですが、鉄弦のアコースティックギターやエレキギターの場合は、ナイロン弦のようには伸びません。ですので4~5センチのゆとりをもたせてからペグを回し巻いていきます。

すると前述のように2~3回ほどの巻き数になります。この4~5センチという長さをどのようにして測るのかというと、「弦巻きと弦巻きの間」がまず基準となります。つまり「ペグ間」ということです。

ギターによってはこれが狭い場合もあるので(エレキのようにペグが6つ並びのものなど)、その際には多少長めに考えてみてください。

このように、弦巻きにしっかりと適切な巻き数を与えることによって、弦そのものへのストレス(テンション)が減り、チューニングが安定し、切れにくい弦の張り方が完成します。私はこの巻き数にしてから20年以上(よほど演奏で熱くならない限り)弦が切れたことはありませんでした。

このように、ギターの上達法などは個人差もありますが、メンテナンス・ケアに関しては独学に走り過ぎずに、ある程度専門家に伺った方が良いです。


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