以前にも記事&YouTube動画でアップしてきた「コードストローク、特にアップストロークで引っかからないようにするための方法」。

それで悩む方は意外なほど多いようです。その理由・原因について、私なりに分析してみました。「あ!自分も引っかかりやすいヨ」という方は下記の項目を参照しながらチェックし、早い段階で修正してみてくださいね。

”早い段階に直しておく”・・・これも一つの大きなポイントです。


基本的なストロークパターンが出来ているか!?

ギターの弾き方全般に言えることですが、いきなり「~(アーティスト)のような弾き方を!」とそのアーティストの定番パターンから入る方もいらっしゃいます。次第にそのパターンばかりに慣れてしまい、基本的な部分が抜けてしまっているケースを見かけます。パッと見、とても上手いのですが、弾き始めたばかりの人が出来るようなパターンが逆に出来ない・・・というシーンを見かけることがありますので、まずは基本パターンの練習をしてみてはいかがでしょう。

具体的な練習方法として、
教則本のリズム譜の上に、ダウンストローク記号「П」アップストローク記号「V」が表記されているものがあるので、それを参考に練習することをお勧めします。

無理のない弾き方、効率的な弾き方をすることでストロークに余裕が出来るので、引っかかりも少なくなります。


上下(ダウンストローク・アップストローク)が効率的に出来ているか!?

これは前述のケースと関連して言えることですが、プロの歌手・ギタリストの中には変則的な弾き方をしている方もいらっしゃいます。「よくこれで引っかけずに弾けるなぁ・・・」というような感じの不自然な弾き方で。

おそらく、アップストロークがよほど苦手なためなのでしょう、強引にダウンストロークだけで押し通しているようなパターンになっているケースが多く見られます。

しかし、アップが苦手だからダウンストロークだけでと思っても、ピックを下へ振り下ろせば、再び手を上へ戻さないとダウンストロークを弾くことは出来ないですよね?その際に引っかけてしまうというシーンを(ライブなどで)観ることがありました。

それを防ぐためにも、教則本や動画で教えているような「効率的で(ダウン・アップの)バランスの良いストロークパターン」を習得しておくことが必要です。


正しいストロークパターンは長時間弾いても疲れない。

これはどんな分野でも共通して言われてることですが、「それが正しい弾き方・方法であれば、長時間に渡ることがあっても疲れにくい」という考え方です。もし、変則的な弾き方になってしまっている場合、1曲の長さである3分半すらもたないものになってしまいます。

「ギターと言えばソロのカッコよさ!」と思っている方も多いですが1曲の中でソロパートはほんの数小節で、楽曲の大半はバッキング(ストロークなどの)であることを覚えておきましょう。どれだけストロークというものが大切なものなのかが確認できるはずです。


プロがやっていることがすべて正しいとは限らない。

これはどうしても陥りやすい部分でもあります。「このプロがこう弾いているのだから・・・」と完全にそのパターンで覚えてしまうケース。前の方の項目の追記になりますが、(変則的に弾くプロも)長時間、長期間かけて習得してきたものだからミスが少なかったりするのだと思いますので、初心者の方がマネをすると悩みの原因になることもあります。

「ギターはこう弾くべきだ」というものでもないので、個人の自由ですが、もしミスを頻発して悩むのであれば修正する必要はあると思います。

ちなみに音楽プロデューサーの中には、そういったアーティストのクセを早い段階に見抜いて指導・修正するという方もいらっしゃいます。新人アーティストの演奏が次第に円熟味を増して魅力的になっているのは、プロデューサーの力も大きいです。


以上、気付いた部分を簡単にピックアップしてみました。また気付くことがあれば追記していきたいと思います。 


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